東京都美術館の検閲に対する抗議行動
以下、東京都美術館が、従軍慰安婦をテーマにした作品に対し、展示拒否をしたことに対する抗議行動への参加よびかけです。なお、今回の行動は、東京都美術館に抗議するアーティスト・グループにより実施されるもので、作品の展示を拒否された2作家やJAALAとは関係はありません。
■東京都美術館の検閲に対する抗議行動
展示拒否された作品を美術館の壁にプロジェクション(投影)して、美術館へ抗議しよう!
●11月2日(金)午後7時から8時(8時まで延長開館中)
●東京都美術館玄関、周辺において
●連絡先:おおえのき junoenoki@gmail.com 070-6650-1404(電話は当日のみ)
●東京都美術館玄関、周辺において
●連絡先:おおえのき junoenoki@gmail.com 070-6650-1404(電話は当日のみ)
今年8月、東京都美術館で開催された「第18回JAALA国際交流展-2012」に出品中だった、Kim Seo-kyeongの彫刻「a Figure of Young Girl」と、Park Yon-binの油彩画「Comfort Women!」が、東京都美術館側の申し出により、会期途中に撤去される事態が起こりました。
この経緯や作品画像は、10月20日付の「丸木美術館学芸員日誌」(http://fine.ap.teacup.com/applet/maruki-g/20121020/archive)や、『月刊ギャラリー』10月号のコラム「政治的過剰反応の犠牲となった韓国二作品」(ワシオ・トシヒコ)に紹介されています。
美術館は「東京都美術館 公募団体展募集要項」(http://www.tobikan.jp/rent/m0deqg0000001mkr-att/m0deqg0000001mmg.pdf)の5ページ目にある〔「東京都美術館 公募団体展募集要項」はすでに東京都美術館のウェブサイトにないが、「東京都美術館運営要綱」(http://www.tobikan.jp/media/pdf/h24/report_management.pdf)第4(3)に同じ文言がある〕、「特定の政党・宗教を支持し、又はこれに反対する等、政治・宗教活動をするもの」を理由にしながら、さらに、自らが展示拒否を主張したのではなく、この規定に抵触する可能性があることを使用者に伝えたところ、展覧会主催者側が自主規制をしたという、愚にもつかない説明をしています。
しかし、政治宗教を理由とした利用取消の規定があること自体が、すでに間違いであることは明らかです。わたしたちは、美術館により排除された作品の映像を、再び、東京都美術館の壁にプロジェクション(投影)して、抗議の意思を示したいと思います。趣旨に賛同する、多くの方の参加を期待します。
(大榎 淳)
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