Free International University Japan 12/23/2006


忘年会/ミーティングのお知らせ
前回ミーティングの報告


忘年会/ミーティングのお知らせ

忘年会を兼ねてミーティングを開きます。会場は針生さんの家ですが、休日でもあるのでいつものミーティングより時間を早め、午後5時から始めます。食べ物でも飲み物でも何でもいいのですが、1品持って来てください。前回のミーティングで、これからの活動についてのことが宿題ということになりましたので、それについてのアイディア、プランなども話しつつ、軽く飲むという段取りです。
針生さんの家が初めてという人は一緒に行きたいと思いますので、小田急線・読売ランド前駅南口改札前に午後4時45分に集合です。遅れる場合は、守谷(Tel.090-9301-4881)までご連絡ください。グーグルMAPのURLも一応添付しておきます。
http://www.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&q=%E5%B7%9D%E5%B4%8E%E5%B8%82%E5%A4%9A%E6%91%A9%E5%8C%BA%E6%A0%97%E8%B0%B71-9-3&ie=UTF8&z=17&om=1
電車の時間は駅探などを参考にしてください。http://www.ekitan.com/
日時=12月23日(土・休)午後5時~8時
会場=針生邸(川崎市多摩区栗谷1-9-3 Tel.044-954-0183 小田急線読売ランド前駅下車徒歩10分)
参加費=1,000円
問い合わせ=Tel.090-9301-4881(守谷)


前回ミーティングの報告

「マルチチュード」がテーマだったのですが、監視システムなどネットワーク型の支配体制の話の方が多かったような感じもします。社会を見ればそうなってしまっているということなのかもしれません。箇条書きにします。
・日本の自由国際大学は、1985年の設立当初から、そこに参加する人たちの緩やかなネットワークとして存在していて、そういう点は先見の明があったともいえるが、すでに1980年代にはそうしたネットワークの重要性が言われていたように思う。
・前作の『帝国』が書かれたのは9.11の前だったが、もはや世界は「アメリカ」というような一つの国民国家によるのではなく、グローバルなネットワーク状の権力としての「帝国」に支配されているとした。地域紛争はいわば帝国内の内戦であり、戦争状態は警察活動の様相を呈して日常化する。世界銀行やIMFなどの国際機関や国家は、情報やコミュニケーション技術を基盤としたグローバルな資本主義をサポートする。そうしたグローバル秩序の傾向を分析した『帝国』の続編として出されたのが『マルチチュード』だが、そこでは、それに対抗する変革の、またグローバルなネットワーク状の運動を具体的に描いていて感心した。シアトルのインターネットカフェとか「白いツナギ」運動とか、非常に面白いが、そうした運動は1つにまとめる必要はなく、それぞれがバラバラにやっていくのでいい、つまり分散型のネットワーク状でいいんだという。
・「マルチチュード」という言葉はスピノザに由来するというが、群集や多性という意味だ。スピノザとの関係についてはスピノザを読んでいないので、よく分からない。
・チョムスキーの場合には「帝国」はブッシュのアメリカを指していたので、混同しないように気をつける必要がある。
・ネットワーク状の権力を「帝国」と名づけたのは失敗だったのではないかと、『帝国』が出版された当時に話していた。
・「マルチチュード」にはジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリの「リゾーム」の影響が見られる。リゾームとは地下茎のことで、目に見えないところに張り巡らされているネットワークをイメージさせる。
・イヴァン・イリイチがラジオホームランに来たときに、「全部やらなくてもいい。できることをすればいいんだ」と言うのを聞いて救われた気がした。そうしたいろんなことに取り組んでいる人たちのネットワークを考えてきた。
・「インディメディア」は、運動情報を中心とした投稿によるニュースサイトで世界各地で運営されているが、これも1999年シアトルでのWTOの会議への抗議行動の情報をネット上に提供したのが始まりだった。http://www.indymedia.org/en/index.shtml
・来年の世界社会フォーラムはケニアのナイロビで1月20~25日まで開かれる。ただ観光に行ってもしょうがないし、参加するには何か持っていく必要があるだろう。
・インターネットで検索をかけるとウィキペディア(Wikipedia)に掲載されている項目が上位で出てくる。投稿で作られているフリーの百科事典だが、身近な例でいうとヨーゼフ・ボイスについてや粉川哲夫さんについてなど、内容の中に事実誤認がある場合もある。また、アヴァンギャルドを死語としているなど、美術関連の用語についての記述は不十分なので、たとえば美術批評家連盟でプロジェクトを組んで、書いていってはどうか。http://ja.wikipedia.org/wiki/
・FIUでの話をまとめて、パンフレットのようなものを作るのはどうか。
・針生さんへのインタビューとそれをまとめる作業は、現在中断している。
・何でか分からないが、ここのところ警官によく止められて職質を受ける。
・最近の防犯カメラの多さには驚かされる。
・グーグルのGmailを使うと、メールを機械が読んで、その内容に関連した広告を表示するようになっている。
・アメリカ入国の際には指紋情報の読み取りと顔画像の撮影が行われ、また出国の際には、高速道路で使われているETC(自動料金収受システム)のような自動端末機が試験運用されている。日本でも同じ入管システムを導入する動きがあり、アメリカのシステムを作ったのと同じアクセンチュアという外資系コンサルティング会社がその実験を請け負っている。http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/9ef564885df741578140e33449809c7b
・高速道路や国道に設置されているNシステム(自動車ナンバー自動読取装置)やJRのSuikaなど、誰がいつどこにいたか分かるようになってきている。
・mixiも招待制というところですでに閉鎖的だし、足跡が残るのも気持ち悪い。
・秋葉原に共同で小さいスペースを借りた。近いうちにお披露目を兼ねて展覧会を開く予定。
・『9.11-8.15 日本心中』『三池 終わらない炭鉱の物語』などの映画についての話、など。
参加者=上岡誠二、大榎淳、加藤到、重岡依里、針生一郎、三笠欽、宮澤利行、守谷訓光、八鍬瑞子、吉田悠樹彦(敬称略)



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