Free International University Japan 6/19/2011


針生一郎レクイエム
針生資料探索のお願い
丸木美術館『追悼 針生一郎』展、調布画廊では『針生一郎と調布画廊』出版
ラジオ・ホームランのストリーミングは「原発・放射能」の話
NO NUKES PROJECTION
「〈帝国〉の時代のアートを考える」白川昌生×小田マサノリ/イルコモンズ


針生一郎レクイエム

針生さんがこの世を去り1年が経ちました。自由国際大学ではここまで何もしてきませんでしたが、そろそろ追悼のイベントを始めていきたいと思います。『針生一郎レクイエム』とちょっと大げさなタイトルをつけてみましたが、まずはその第1部というか準備というか、一度集まって針生さんのことを話しながら、どういう追悼の仕方がふさわしいのか相談していきたいと思います。
ただ、これは整理するためにも書くのですが、針生さんについては、戦前の話にはじまり、敗戦直後の防空壕での出来事、夜の会、岡本太郎、新日本文学、アンデパンダン展、赤瀬川千円札裁判、多摩美での大学紛争、反博、ヴェネツィア・ビエンナーレのコミッショナー、ハーラルト・ゼーマンのドクメンタ5、御三家、和光大学、金芝河の救援活動、ヨーゼフ・ボイス、アラン・ジュフロワ、フェリックス・ガタリ、戦争画、何度も聞いてきた話もなかにはありますが、思いつくものをちょっと挙げただけでもさまざまなエポックやトピックがあります。交流のあった人たちも、美術界だけにとどまらず、文学者、運動関係など数が知れません。大論文というものは残さなかったかもしれませんが、早くから全6巻の評論集が出版され、雑誌、カタログなど書いた文章は膨大、出席したシンポジウムや講演会、集会などもどれだけあるか分かりません。ルカーチやベンヤミン、ボイス関連の翻訳もあります。そんなことは整理してもらうまでもなく分かっていると言われるかもしれませんが、とても一度だけで話を終えることはできず、何度か話していくことになるのではないかと思います。
ライブ・ストリーミングを行います。Ustreamのトップページ(http://www.ustream.tv/)にアクセスし、針生一郎、またはfiujで検索して視聴してください。
日時=2011年6月19日(日)午後3時~6時ぐらい
会場=秋葉原 HomeRun Factory(東京都千代田区神田佐久間河岸70 第2田中ビル59号、JR秋葉原駅昭和通り口より徒歩4分、地下鉄日比谷線秋葉原駅4番出口より徒歩2分。ビルの入り口が開いていない場合は、手数をかけますが、守谷に電話してください。)
会場地図=http://www.radiohomerun.com/wp-content/uploads/2008/09/map011.gif
問い合わせ=Tel.090-9301-4881(守谷)


針生資料探索のお願い

6月19日のライブ・ストリーミングでは、残っているビデオを少し流す予定でいます。とりあえず2本あって、1本は1997年9月7日、自由国際大学のミーティングでドクメンタXについて話をしているもの。そのほかにクラコウとリュブリアナの国際版画ビエンナーレ、ヴェネツィア・ビエンナーレ、ゼーマンによるリヨン・ビエンナーレ、ミュンスター彫刻プロジェクト、それぞれの展覧会のレポートをしてくれています。2本目は、この間から何度かラジオ・ホームランのストリーミングで流そうとしてきた2007年8月26日のイベント『アウトノミアからマルチチュードへ』で、粉川哲夫さんとともにアントニオ・ネグリのマルチチュードについて話したものです。
たずねてみると、ほかの人のところにもいろいろ残っているようで、山下菊二についてのインタビューとか、東京・初台のインターコミュニケーション・センターで津田佳紀さん、大榎淳さん、福田雅人さんが企画して開いたトーク・イべント『Talk with Professor Ichiro Hariu』の記録、そのベースとなっているインタビューがMDに10時間分。ビデオに撮っているはずのもので行方不明のものとしては、和光大学での最終講義、1991年の『砂漠のウサギ小屋作戦』、87年の『ボイス没後1周年記念シンポジウム』、88年の『ボイス没後2年』など。おそらく、ビデオに限らず、音声、写真、文章などほかにもたくさんあるんだろうと思います。一度皆さんのところでも探してみてもらえないでしょうか。
デジタルデータにして送ってもらうとか、19日に持ってきてもらえれば、ストリーミングで流すこともでき、一番ありがたいのですが、こういうものがあると知らせてもらえるだけでも助かります。よろしくお願いします。


丸木美術館『追悼 針生一郎』展

針生さんが館長を務めていた丸木美術館では25日(土)まで、ゆかりのある芸術家の作品約30点を展示した追悼展が開かれています。出品作家は、靉嘔、池田満寿夫、今井俊満、大浦信行、高松次郎、瀧口修造、ラインハルト・サビエなど。バスの本数が少なく、また日曜日にはバスの運行自体がありません。見に行かれる場合には、ご注意ください。
会場=丸木美術館(埼玉県東松山市下唐子1401、Tel.0493-22-3266)
日時=6月25日(土)まで、開館=午前9時~午後5時、月曜休館
入館料=大人900円、中高生または18歳未満600円、小学生400円
交通=東武東上線森林公園駅よりタクシー12分、レンタサイクル20分、高坂駅より市内循環バス・唐子コース「丸木美術館北」下車徒歩2分(「高坂駅西口」発12:00、15:05、日・祝は運休)、東松山駅より市内循環バス・唐子コース「浄空院入口」下車徒歩5分(「東松山駅東口」発8:04、11:27、14:25、日・祝は運休)
http://www.aya.or.jp/~marukimsn/index.htm
また、調布画廊では『針生一郎と調布画廊』という本を出されるとのこと。これについては調布画廊(Tel.042-481-6651)までお問い合わせください。


ラジオ・ホームランのストリーミング

原発や大震災について、またそれに対する政府の対応や脱原発について、自由国際大学でもミーティングを開くべきなのですが(言うまでもなく、来るべき社会の姿を作っていくのが本来の目的なわけですから)、針生さん追悼の催しの前日には同じ場所でラジオ・ホームランのライブ・ストリーミングがあります。テーマは「原発・放射能の話―深刻な事態となしくずしの公表。メディアの牢獄にいる市民は事態を次第に楽観視するように仕向けられる?。また過敏・過剰な反応と鈍感にユレル」。視聴するには、Ustreamのトップページ(http://www.ustream.tv/)でラジオホームラン、またはkohada58で検索してください。
日時=6月18日(土)午後4時から
会場=秋葉原 HomeRun Factory
問い合わせ=hitoshif@tc4.so-net.ne.jp(福士)


NO NUKES PROJECTION

6月11日、新宿で大規模な反原発のデモが行われた日の夜、有志で反原発のプロジェクションを行っています。その様子を短くまとめたものをYouTubeで見ることができます。
http://youtu.be/uP-ENeeUIu0
プロジェクション用に作ったものを簡単にデザインして、Tシャツにしました。2パターンありますが、ついでに以前からプロジェクションで使い、ステッカーにもした「WAR IS ALSO TERRORISM」と「FREE PALESTINE NOW」もアップしました。「COBRA」はついでのついで、コペンハーゲン、ブリュッセル、アムステルダムの頭文字です。
下のURLからアクセスしてください。ユニクロの「ユニクロカスタマイズ」というシステムですが、インクジェットプリントで注文は1枚から、値段はTシャツ代1000円とプリント代1000円(去年は800円だったんですが)で2000円、送料が480円かかります。男性用のMサイズの白いTシャツを指定していますが、サイズやベースとなる商品を変更することもできます(商品を変更する場合、値段が変わることがあります)。その場合は、まずデザイン部分をクリックしてデザイン作成画面を開き、「アルバム」にデザインを保存。次に前の画面に戻って商品を変更する(デザインは一旦クリアされます)。変更後の商品でデザイン作成画面を開き、「アルバム」から該当のデザインを再び呼び出す。確認して注文の手続きへという手順になります。
URLが有効なのは3日間程度です(それを過ぎてアクセスできない場合は、info@fiu.jpまでご連絡ください)。もう少し値段が高くなりますが、10人以上集まればシルクスクリーンでのプリントも考えています。
http://customize.uniqlo.com/store.php/design_preview/index/uspid/39023/key/e15d278d4a9c0f8d8d230c02a91ef9fdf57736e7
http://customize.uniqlo.com/store.php/design_preview/index/uspid/39024/key/6391e8953a16b1010978afaa2b8a5f48a8fc883a
http://customize.uniqlo.com/store.php/design_preview/index/uspid/39009/key/a56c5a32292fec474b47dae099ed9e8ec29ad0fe
http://customize.uniqlo.com/store.php/design_preview/index/uspid/39010/key/d8a9bb3bfda0a47d94d91376316dd362173a9f66
http://customize.uniqlo.com/store.php/design_preview/index/uspid/39011/key/56db8306ee535db61c80bdde52746ced1d8494ae


「〈帝国〉の時代のアートを考える」白川昌生×小田マサノリ/イルコモンズ

月刊『あいだ』183号に白川昌生さんと小田マサノリさんの対談『「技能的実践家」としてのアーティストのために―〈帝国〉の時代のアートを考える(前編)』が掲載されています。白川さんの著書『美術館、動物園、精神科施設』(水声社)の刊行記念として昨年の8月に行われた対談の採録で、小田さんについて言えば、岡本太郎については美化しすぎ、ボイスもネグリも一緒くただったりで、そこはさすが白川さん、年季が違うといったところなのですが、にもかかわらず、芸術とその社会的実践について、非常に読み応えのあるものになっていて、お薦めです。針生さんが生きていたらきっと喜んだに違いありません。月間『あいだ』は年間定期購読が基本ですが、既刊号については1号だけの購入もできるそうです。問い合わせは、『あいだ』の会(info@gekkan-aida.rgr.jp、〒179-0072 東京都練馬区光が丘2-7-4-1008 福住治夫方、Tel.03-3976-7203、Fax.03-3976-7203)まで。
http://gekkan-aida.rgr.jp/



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