講演会「ヨーゼフ・ボイス:彫刻理論と錬金術―芸術、自然、精神世界を貫く3つの造形原理」


[開催案内]
ドイツの芸術家、ヨーゼフ・ボイスが他界して20年が経ちました。自由国際大学ではこのたびドイツからボイス研究者のフォルカー・ハルラン氏を迎え、次のように講演会を開くこととなりました。ぜひご参加ください。
ヨーゼフ・ボイス
彫刻理論と錬金術―芸術、自然、精神世界を貫く3つの造形原理
日時:2006年5月28日(日) 午後6時30分~8時45分
会場:津田ホール1F 会議室 T101 102(東京都渋谷区千駄ヶ谷1-18-24 TEL.03-3402-1851 JR線千駄ヶ谷駅・地下鉄都営大江戸線 国立競技場駅下車すぐ、地図
講師:フォルカー・ハルラン(現代美術史・生物学・神学研究)
会費:1,000円
主催:自由国際大学 http://www.fiu.jp/
問い合わせ:info@fiu.jp、TEL.090-9301-4881(守谷)

ヨーゼフ・ボイス(1921-1986)は、戦後のヨーロッパを代表する現代美術家の一人ですが、その活動は単に彫刻やドローイングの製作にとどまらず、彼がアクションと呼んだパフォーマンス、インスタレーション、デュッセルドルフ芸術アカデミーでの教育活動、多くの講演・対話集会、緑の党の設立など多岐にわたりました。それは、彼が芸術の概念を拡大し(「拡大された芸術概念」)、さらには「社会彫刻」の実現にまい進したからにちがいないのですが、その「芸術」活動の出発点にあるのが「彫刻理論」であることは、ボイス自身が生前さまざまな場で述べ、多くの研究者やキュレーターが指摘するところです。またその錬金術の原理との類似性もいわれていますが、その「彫刻理論」について、芸術の領域のみならず、広く自然界と精神世界との関連から考察することは、ボイスの作品と活動に対する理解を深め、ひいては芸術と世界のより一層の理解・認識へと結びついていくことと思います。

フォルカー・ハルラン氏は、現代芸術、神学、生物学を研究。「科学と芸術の中の植物のイメージ―アリストテレスとゲーテ、19、20世紀の科学的植物学、パウル・クレーとヨーゼフ・ボイスの作品において―」で博士号を取得。ドイツ、ボッフムのキリスト者共同体司祭。オックスフォード・ブルックス大学客員研究員。また、ドイツ初の私立大学であるヴィッテン・ヘルデッケ大学の共同創設者で、アカデミック・フォーラム会長を務め、美学と自然哲学を講義しています。
編著に“Was ist Kunst-Werkstattgespraech mit Beuys”(芸術とは何か―ボイスとの作業場での対話)、共著に“Soziale Plastik, Materialien zu Joseph Beuys”(社会彫刻、ヨーゼフ・ボイス資料集)など。より詳しい経歴は、オックスフォード・ブルックス大学のウェブサイトをご参照ください。
http://ah.brookes.ac.uk/index.php/staff/details/harlan/



[講演録]

講演録.pdf



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