反戦ステッカー



9.11アメリカ同時多発テロの後にアメリカが起こしたアフガニスタン紛争に対する反戦アクションとして、3種類のデザインのステッカーを製作し、約5000枚を配布しました。デザインは『Posters for Peace』(http://reclaimthestreetsnyc.tao.ca/posters/)にUPされていた18個の図案の中のものですが、そのウェブサイトは、ステッカーに表記されている『www.postersforpeace.org』と同じく、すでに存在していません。大きさは、それぞれ大小の2種類。大きいものはバインダーやファイル、ノートPC、キャリーケースなど、小さい方は携帯電話に貼ることを想定。小さいものは、友達や知り合いに分けられように3枚つづりや2枚つづりになっています。Tシャツは、アイロンプリントや『ユニクロ』のカスタマイズサービスを使って作りました。写真のものは『ユニクロ』のカスタマイズサービスで作ったものです。
『War is also terrorism』については、「テロという犯罪に対して戦争で応じるのであれば、またさらに多くの犠牲者を生むこととなり、行っていることはテロリストと同じではないか」という抗議の気持ちを表そうと作ったのですが、当時のアメリカ大統領、ジョージ・W・ブッシュが「This was not an act of terrorism, but it was an act of war」として集団的自衛権の行使を主張し、有志連合国による攻撃を正当化したことを考えると、それをテロという事実に引き戻す一方で、「戦争」と「テロリズム」をイコールで結んでしまっていることについてはそれでよかったのかどうか再考する必要があると思っています。爆弾のシルエットの中に書かれているのは、第二次世界大戦後2001年までの間にアメリカが空爆した国の名前とその期間です。
『FREE PALESTINE Now』は、2002年2月に始めた『プロジェクショナル・インティファーダ』のためにデザインされたオリジナルです。アウトラインを取っていなかったので、実際のプロジェクションの場面では文字化けしていますが、FREEは斜体にして動きを、PALESTINEは正体でパレスチナの確固さを、Nowは反転させて変化への思いを表現しています。ステッカーは2002年9月にニューヨークの国連本部で開かれたNGOの国際会議、『パレスチナの人々を支持する市民社会の国連国際会議』(United Nations International Conference of Civil Society in Support of the Palestinian People)用に製作したもので、会議に参加した八鍬瑞子さんが持参し、配布してくれています。


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